愛のない日々はない
秋に書いた読書感想文を読み返す
もうあの頃の様に無邪気に真剣には書けなくなってしまった、と思う
これが大人になるということなのだとしたら、とてもかなしいことだ
さようなら、なんて言えていないのに
あの鬱陶しいまでの正直さを、勢いを、いつかどこかに葬り去ったのだ、なんと愚かなことか
今ならば愛さずにはいられないのに
ただ、今のあたしにしか書けないものもあるのかもしれない
書くことをやめるという選択肢のないあたりがあたしらしいな
仕方がない
書くしかない
いろいろついてこないけど
あの時みたいに、全身全霊で書ける気は全くしない
手放してしまったものを思ってて泣きそうだ
大人になんてなりたくない
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近所のお姉さんが自衛隊の看護学校に入る
そういう生き方もある
あたしはどうしたい?
とりあえず机に向かって、とりあえず学校に行って、とりあえず部活をして、
そうして誰かを何かを救えるようになるのだろうか
会ったことのない彼や彼女のいのちを照らせるようになるのだろうか
絶望が見え隠れする
何をするべきなのか、どうなるべきなのかわからない
中途半端じゃ駄目だとはわかっているのに
ちくしょう、何一つ諦められやしない
大人になんてならなくていい