すぐそばの彼方へ向かう
恋、って、そうだ、すごく素敵な感情だったんだ
忘れかけていたよ
わらう、っていう表情筋の運動は、うん、幸せを運んでくれるものであったはず
原因はいつだって外側じゃなくて自分の内側にある、わかっていたはずなんだけどなぁ
灰色のフィルターを通して眺める景色が美しいわけ、ないじゃないか
空の声、風の囁き、季節の足音が聴こえる
久しぶりに何かが掴みとれそう、嬉しい
ちょうど、セロテープの始まりを見つけた、ような
耳を塞いでいました、持て余したから、だなんて、この勘違い野郎め!(そんな全てを拾えるほど研ぎ澄ますことは出来ていないだろう!)
たった15年ほどじゃないか、受け取った情報はまだ少ない、溢れさせるには早すぎる
アンテナの鈍磨はつまりあたしが死ぬことだ
張り巡らせたアンテナに与えられる世界の断片を再構築する楽しみを見失うだなんて(その行為にアイデンティティを見出していたのはどこのどいつだ!)
確かに痛いときも疲れてしまうときもあるけれどそれでこそ、あたしだもの
あぁなんか、すごく気分が良いな
心が歌っているよ