空白

そこに描き出すしかないのだもの。

目覚めたら全てが変わってる

本を読んでいないと崩れ落ちそう、なんて錯覚だ

そんなの自分が、今、如何にずるいかを指し示す指針でしかない

村上春樹、の、文体、は、英米文学の訳書を読んでいる様で心地よい違和感が、そこにはある

一伽は彼の殆んどの著書を、もう、何年も前に、網羅したらしい、なんて可愛いげのない小学生!

あたしが初めて彼の本を読んだのは、軽く二年ほど、前、海辺のカフカ

星野さんと、カラスと

もうはっきりと覚えてなんかいない

あたしの日常なんてそんなもの、とてもひどく曖昧なのだ

いつ輪郭を失うか、そもそも初めから輪郭などないのか

ある朝突然誰からも声を返してもらえなくなる、それは全く特別なんかじゃなくて、誰にだって起こりうること

異空間にいる浮遊感を、最近常に考えている

閉館の張り紙がされた図書室を見て、思考はこれだけ駆け巡り、気付いたら先輩に休む旨を伝えていた

無性に、優しい物語の語られていない音がほしい

シンディ・ローファー、ブルース・スプリングスティーンレイ・チャールズポール・サイモンビリー・ジョエル、もしくはマーラーブルックナー、ベートーベン、ワーグナー

意味なんかわからなくていい、わからないほうが良い

鳥肌が立つような音、痛みだけを抱く音を頂戴

ピアノソロ、オーケストラなどならなお良い、傷つけることで癒してくれる

あたしは頭が悪いから良くわからないよ、なんだかすごく、哀しいだけなんだ