あなたがいなければ 色が無い絵になるんだ
台風のおやすみの日。そろそろ落ち着いたかな。
出勤だったらゆううつ極まりないのだけど、月に1度の全社的にゆっくりできる日なので、雨の音を聴きながら、好きな音楽を流して好きな本を読むの、至福だ。
職場で基本的に2つ上の男の先輩と2人で働いているのだけど、先週はこっちに来て半年、一番うまくいかない1週間だった。めんどくさい。
わたしは調子乗りで口が悪いので、もう最低限しか話さないことにした。
何が彼のトリガーになるのかよくわからない。
そのくせ、わたしの矜持を踏みにじるような言葉を平気でぶつけてくる。
あなたは立派なのだろう、あなたは正しいのだろう。
だから何も言い返すことはしないけれど、価値観の押しつけは何より苦手だ。
正しさはひとつではないのだと、そんなことを言おうものなら、苦しさは広がるばかりだろうから、ひそやかに呼吸することにする。
夜回りは女の子の方がネタがとれる、なんて。
知らない男に車に押し込まれそうになって、ご家族に罵声を浴びせられて、そうして得られるものは読者の求める情報ではなく会社や個人の虚栄心を満たすものだ。わたしはじぶんを切り売りしてまで、この会社に尽くしたくはないよ。
ネタをとるには雑談だとか、宴席では一番下らしく振る舞えとか、よくわからない。
あなたは正しいのだろう。それはあなたにとっての正しさの上で。
あなたもそれぞれの席で、いろいろなこと言われてるよ。一番下がわたしになったから、耳に入らないだけ。よかったね。そしてわたしに偉ぶればいいんだもんね。よかったね。
わからないけれど、わからないから、聴いているふりをして、何もしないことができるくらいにはおとなになった。
「やる気はあるんだろうけど、編集外されるぞ」
ざんねん、わたしはやる気もなければ、編集への執着もないのだった。そういうひとつひとつの的外れが棘になった心がささくれてゆく。
2人しかいないので、マイナスの感情の行き場もない。はあ、ゆううつ。
連休ゆっくりできたので、明日からまた、がんばろう。わたしはわたしだ。
この8日で交際して2年だった。
土曜の夜から来てくれて、ほんとうはお付き合いを始めた場所が倉敷だから毎年行きたいな〜みたいな気持ちはありながら、お天気の都合などもあって、初めてのデートで食べたカレーとナンを2人でつくりました。
一緒にいると大事にされているのがわかる。しあわせ。
この前せんぱいと話していておもったのは、彼のわたしへの関心が維持されている、ということ。
会うたび、ちょっと太った?とか、ちょっとやせた?とか。肌荒れしてるよ、とかちゃんと寝てる?とか。
そういうのを自然に言ってくれる、そういうのをずっと気にかけてくれる、というのは、なんといえばいいんだろう、この人のことを手放したくないな、一緒にいたいな、という感情につながるのだ。
彼がいちばんきらきらしているのは研究のはなしをしているときなので、研究を続けてほしいな、とおもうし、それがしたいことならばそれを仕事にできたらいいなあともおもう。
その環境を支えてあげられるといい。