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空白

そこに描き出すしかないのだもの。

愛されることに怯えて

なんだか今日は寝られそうにない

あの子が好きになったのが私でなければよかったのに

そしたら今頃もっと幸せになれたんじゃないだろうか

しなくていいはずの苦労ばかりをさせてしまっている

と考えるのと同じ頭で

あの子が好きになってくれたのが私でよかった

絶対に手放してなどやらない

この優しさを、ぬくもりを

と思っている私がいる

なんという傲慢さ!

出会えたこと

お互いに愛し合えたこと

それはたしかに奇跡としか呼べなくて

私はたしかに幸せで

それでも常にどこかで思っている

いつか来るはずのさよならのこと

実体を伴わない「それ」を恐れて彼の手をぎゅっと握ることさえ出来ない

一度知ってしまったあたたかな場所を離れる時の痛みは、今でも私を臆病にする

彼は反対

いつか来るさよならまでに、しっかりと愛し合っておこうとする

それまでに強固な繋がりを作り上げようとする

そのほうがよほど正しく全うなのだろう

だけど私にはできない

1か10か

0か1か

私が前者で彼が後者

いまさら強くなんかなれない

今、彼が死んでも私は生きていける

恐らく、私が死んだら彼は生きていけない

誰の目から見ても彼の好きのほうが大きいのは明らかだ

なんでだろう

こんなにも愛しくて、恋しくてたまらないのに

もう一歩が踏み出せないよ

来年、なんて考えたくはない

1日会えないだけで寂しくてたまらないのは私だって一緒なの、絶対に言ってやらないけれど