My Life Is Brilliant
バス通学の数少ない利点は、こうして、思考を言葉に練り上げる時間が持てること
世界が正義と悪の、二項背反だったならよかったのに
私の人生はもっと違ってた、恐らく法学を学んでた
自己満足、なんて、暗いところに足を突っ込まずに、悪いものを悪いと糾弾できる素直さを持ち歩けていたんじゃないかなぁ
残念ながら世界はそうじゃない
完全な正義など存在せず、また完全な悪もない
それはとても面倒なことだ
私はもう無邪気に正義を叫べはしない
法曹として致命的な傷
現実をしっかと受け止めて、傷を抱えたまま、それでも真っ直ぐな同級生を何人か知っているけれど、羨望も何もなく純粋にすごいな、と思う
私の文学という選択は、言わば逃げなのだ
言葉は両刃の剣であることを直感的に知っていた
別に文学研究に興味はない
私にとって文学は娯楽だから
やりたいのは思想、哲学、そのあたり
人は、その人固有の思想や哲学に基づき、言葉を発し行動を起こす
そして見つけたのがあの大学のあの学部
比文、なんて何をするところかさっぱりだけど、でも、惹かれる
哲学を専門にすることは難しくないけれど、思想はそうじゃない
それが敢えて、思想を看板に掲げる大学、学部に出会えた
両親、親族、友達、せんせい、顧問、習字の先生
みんなが応援してくれてる
だから、頑張るよ
今日から、ね
逃げ出したりなんかしない
自分一人の決意をより強固にするための宣言でした
なんだか照れ臭いな!