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空白

そこに描き出すしかないのだもの。

考えて書いて躓いて

一転して暗いお話。

オケの同じパートの同級生に耳の不自由な子がいる。
その子がうつ病から来るパニック障害を発症したらしい。
まるで不幸の叩き売りだ、とおもう。
でもそれでオケを続けたい、というのは、やさしさにつけこんだ傲慢でしかない。
めいわくだって言われれば身を引くなんて、そんなの甘えだろう。
みんなやさしいからそんなこと言わないよ。
とても身近なひとが、そういう風になってしまう経験をこれまで何度かしてきて、それが特別なことじゃないことはわかってる。
そういうことに対してわたしが異常なまでに敏感になってしまうことも自覚してる。
なにが嫌って、やさしくもつめたくもしてあげられない自分だ。


突き放すことで自分を守ろうとしてしまう。
だっていろいろ思い出しちゃうんだもん。


ちょっとは強くなったつもりで、そんなのつもりでしかない。


いつかの記憶は深く、強く。


かと言って傷つけるのはもっとこわい。何が引き金になるかはわからない。
人はそう簡単には死なないことを知ってる。


人はあっさりと死にたがることを知ってる。


大切な人を喪う痛みを想像すること。
自分も誰かにとっての大切な人であるということを見落とさないこと。


そうしてわたしたちは絶望の淵でも光を見つけるはずなのに、なんだかなー。
無条件の愛情や肯定を知らないということは、かなしすぎるね。


だからと言ってそれを他人に求めるのは間違い。
先輩なんて生き物はいつかいなくなる。
社会に出れば、そんな存在に出会えることのほうがすくない。
家族の離散なんて、知らないよ。
程度の差はあれど問題のない家庭のほうがめずらしい。
きっともっとすごい修羅場を潜り抜けて、それでも健やかに生きている人はたくさんいる。
頼るひとがどこにもいないのかもしれない。
でもそれをオケに求められたってどうしようもない。
ここはボランティアサークルじゃなく、音楽集団なんだから。
限界点を前にして、妥協や諦めを受け入れられなければ、それは努力じゃなくてただのわがままだ。


限界なんてないっていうけど嘘だよ。
自分のキャパシティを越えることは、求められないように、どこかでストッパーが働くようにできている。


そのストッパーを無視すれば、ろくなことにはならない。
倒れたら放っておいてくれなんて言うな。だったら救急車なんて呼ぶな。
心配しないでくれなんてうそだ。心配してほしいから出てくるんだろう。
自分のことを自分でちゃんとできないのってすごくいらいらする。
あーだめだーつらい。歩くトラウマであることをひさびさに思い出したんだぜ。


いま過去に負ける余裕はわたしにはないのに。
パンドラの匣はすぐに蓋がゆるむ。


しばらく彼氏に会えないのがつらい。