空白

そこに描き出すしかないのだもの。

名もなき詩

あーあ

だめだなぁ

呼吸をするように、

すきだったひと

こころの深い深いところから、

あいしたひと

ひどい傷つけられ方をして

それでも憎むことも、

忘れることもかなわない

たいせつな、たいせつなひと

いまだに言葉を交わすことすらできない

せめてわらおうとして、

おたがいに歪んだ顔になる

彼の屈託のない笑顔が

だいすきだったのに

それを守りたくてわかれたのに

なんでなのかなぁ

どうしてこうもうまくいかない

そんな、むかしのこいびと

あいしてくれている

たくさんの愛をくれる

抱える孤独も知ってしまった

もう引き返せない

だけれどあのときのようには、

あいせないわたしがいる

なんて不誠実なんだろう

もう二度と、

あんなにうつくしい恋はできない

かなしい

ちゃんとすき、なのに