空白

そこに描き出すしかないのだもの。

あなたと描いた夢

漫画「フルーツバスケット」感想

内容に触れるのでご注意ください

(そして長い)

取り敢えず、泣いた

mossの友達を維持できそうです(笑)

少女漫画、としてひとくくりにしてしまうのが惜しい

悲しくて

愛しい、

ファンタジーでありながら

どこまでもリアルな物語

もう一度、読み返したいな

完全版とか出ないかな

出たら買ってしまう

消えない傷

癒えない痕

を、みんな、抱えて

それでも生きてる

その美しさと儚さに

涙をこぼさずには、いられないよ

透は

愛されてきたから

愛することができる人なのだけど

彼女は聖母マリアではなくて

その愛が無償ではないことに

きちんと気付いていながら

偽善をてらいなく愛と、優しさと呼べることが

彼女のすごいところだとおもう

失ったものを数えるのではなく

得てきたものを慈しむ生き方は

憧れる

今日子さんは

勝也さんと出会えて

負の連鎖(虐待は繰り返される)を断ち切ったけれど

それは勝也さんと出会えたからでしかなくて

捨てきれなかった危うさが

無意識のうちに透を追い立てていて

だけど、決して無償ではないけれど

無条件の、愛を透に注いでくれて

たくさんの感謝を

伝えたい人だなぁ

今日のタイトルはコブクロの「蕾」からなんだけど

この曲には母への想いが

強く、深く織り込まれている

うおちゃん、

透に、今日子さんに出逢えて

そしてはーくんに出逢えて

ほんとによかったねぇぇ!

はなちゃんだけは

いびつな家族だらけの中

唯一きちんと「家族」を知っている

それでも、それだけでは埋められない空虚があるということを

思い出してしまった

だけど、空虚さえ自分の一部として

ぎゅっと抱き締めて

もう一度笑えるようになることも

思い出した

師匠とお幸せに!

由希は

すべてを持っているように見えながら

何も持っていない人で

空っぽを知っていながら

空っぽを笑顔で隠せてしまう人で

不安も臆病も笑顔で塗り固めていたけれど

周囲の力を借りながら

弱さを弱さとして認められるようになって

より一層、格好よくなってしまった

より一層、綺麗に笑えるようになってしまった

翔くんという芯から「外」の友達が溶かした氷を

真知という誰より痛みを知っているから

人の痛みをわかる人が

すくって(救って/掬って)くれた

実は撥春がとても好きだったりする

大事なことは、きちんと言葉にできる子で

大事なことしか、きちんと言葉にしない子で

そして、信じることを知っている

真っ黒を抱えながらも

纏う雰囲気がやわらかい

依鈴もそのあたたかな膜の中で

幸せに、なる

杞紗と燈路も

ずっと手を繋いで、いつか

ハルと、リンのような2人になってほしい

紅葉のような

天真爛漫タイプは苦手なんだけど

彼だけは例外で

ぼろぼろぼろぼろ泣いてしまった

明るくならなければ

耐えられなかった

笑っていなければ

耐えられなかった

その明るさが、笑顔が

みんなの救いになって

じゃあ、自分は?

いつか彼が、健やかに生きられる日が、来ますように

紅野、はとり、綾女、利津、紫呉の年長者たち

紅野は最後までつかめなかった

なんだかずるい人、不器用な人だとは、おもったけれど

守ろうとして傷つけてしまう人

うおちゃんのまっすぐさと、彼のしなやかさが、結びつくといい

りっちゃんは、大丈夫

満さんを、見つけられたから

さーてマブダチトリオ

あーやは自分で世界を完結させているのでもういいです

美音さんかわいい

はとりはいろいろ不憫な役回りだ…

繭先生、ファイト!

一番さみしい人は紫呉さんじゃないかなぁとおもう

どこにもなんにも属さないことは

確かに自由であるけれど

どこまても孤独だ

だから、慊人に惹かれて

慊人も紫呉に惹かれた

愛されなかった記憶を、持つ者同士

楽羅ちゃんはいつか報われますように…!

そして、夾

彼の背負うものは言葉にできません

私自身がとても猫寄りの人間で

雨の日の具合の悪さ

気分の上下

対人関係での壁

目を背けていることを突き付けられた感じ

だけど、そんなこと以上に

現代を生きる私たちは

彼を知っているはずです

インドのスラム街

南アフリカのアパルトヘイト

ヒットラーによるユダヤ人差別

ハンセン病患者の強制収容所

下を見て安心する

その気持ちを、知ってしまっている

なんて愚かで悲しいんだろう

目の前の、彼に

手を差し伸べられるように、なりたいとおもいます

そうなれるための、4年間を過ごしてきたいとおもいます

長々と失礼しました

最後まで読んでくれた方、ありがとう

ごめんなさいじゃなくて

ありがとうを

祈りにも負けない

美しい願いを