運命よりも互いを信じていた
ちっぽけな(だけれど/だから)かけがえのない、いのち、の、おはなし
犬を2匹飼っています
そのうちの片方が、お星様、に、なってしまいました
朝は、普段通りだったのに
帰ってきたら、もういなくて
せめて、ばいばい、と、言いたかったなぁ!
彼は今も、私たち家族の胸の中にいるし
彼と過ごした12年間のことは絶対絶対忘れません
私が高校に上がってから、かわりばんこだったお散歩が弟の役目になってしまって
弟は、僕のせいだと、自分を責めています
弟も受験生なので、最近勉強が忙しくてきちんと世話できていなかったからだって
でも、そんなはずないんです
誰のせいでも、ないんです
いのちはいつか、終わるものだから
それがあんまり突然だったせいで、今は上手に受け入れられないけれど
あの子が私たちを心配しないで
安らかに眠れるよう、私たちは私たちの「いま」を、精一杯に生きなくちゃいけないんです
あの子が最後に食べたご飯は、大好きだった魚の骨でした
きっと、うれしかったよね?おいしかったよね?
私たちの家に来て、幸せでしたか?
何も言えないあなたは、たくさんたくさん痛かったのかもしれない、たくさんたくさん我慢していたのかもしれない
ごめんね、もっともっと、一緒の思い出を作りたかったね
死がとても身近な場所で、50日を過ごしてきました
そこにあるのはいつも恐怖と、そしてある種の諦観で
その諦観に、飲み込まれそうになった夜が、いくつもありました
そのたびに周囲に支えられてなんとか光を取り戻して
生きるためには、すごいエネルギーが必要で
同時に呼吸して心臓動かして泣いて笑ってって、やめてしまえば楽になれるんです
でもやめないで生き続ける
それは、それだけで十分誇れる行為なんです
だから、彼を、心から誇りにおもいます
ありがとう、であえて、よかった