空白

そこに描き出すしかないのだもの。

大嫌いな弱い僕

眠れない(もしかしたら眠らない)夜

切れない爪切り

リストのラ・カンパネラ

銀色夏生の詩集

開け放した窓

賛美歌か、ヴァーグナがあればよかったのに

今度借りてこよう

歌詞はいらない、音がほしい

洋楽や、クラシックはこういうときに助かる

頭の中でぐちゃぐちゃに絡まり合う糸を追い出してその旋律でもってとって変わってくる

あたしが普段聴いているような邦楽ではこうはいかない

なんにせよ、音楽がなければ死んでしまう

音楽がない世界なんて生きる価値が半減だと思ってしまうと言ったら、より正確なのかな

生き死にをそういうレヴェルで考えるのはあたしの悪い癖だ

だから大切なときに上手にさよならができない

自分の気持ちをあんまり上手く表現してくれている詩に出会うと、嬉しい反面恐ろしくさえある

怖い気がする

知ることは

でも もう気づいてしまった

これは愛で

本当に深く つながってしまう

畏敬の念に埋めつくされて

息もできない

よろこんで 諦めて

運命と呼ぶものに

ノックダウンされよう

(銀色夏生『そしてまた 波音』より)

み、みすかされている…!

せんせいにまつわるすべてが

あたしの心臓に直結してるのは

神様みたい、だなんて感じてしまうのは

運命、なのだろう

偶然当然で必然だった

かなわない

敵わない

叶わない

適わない

恋ではなくて

愛なのだから