そこが船の離陸地点
訂正
泣かないのは、無理だ
できるだけ、泣かない
涙は大切に使おう
出ちゃうものは、仕方がない
悲しくて泣くんじゃない
悔しくて泣く
全部欲しいと、駄々をこねて
それで何が変わるわけでもないけれど
溢れちゃうものは、どうしようも、ないんだ
顧問と話をした
やめとかれ、とは、言われなかった
しんどいよ、とは言われたけれど
そんなの承知の上で
フォーラムを乗り切ったという自負も、少しはあって
じゃあなんで今さら泣くのかな、って家に帰って落ち着いて考えてみて思ったのは、これが裏切りに繋がるような気がするからだ、ということ
初めて吹奏楽部に属していることを後悔した
今までだって、そのせいで我慢しなきゃいけなかったことはいくつもあった、でも、吹奏楽がやめたいということには全然繋がらなくて、あたしはもっと別の次元でバスクラを愛していた、から
だけど今回、あたしはバスクラと同じ次元で、あたしの通う高校そのものが好きだと気付いてしまった
いろいろ、本当にいろいろ、部内でもあった
それでも少なくとも、クラリネットパートと木低のみんなはいつだって優しくて、あたしの我が儘を許容するだけでなく、応援まで、してくれて
これ以上何を望むんだろう、でも、望んでしまっている
どうしてこうも欲張りなのかな
それがあたし、なんだけれども
出会いには、恵まれすぎなくらい、恵まれている
だからあたしは絶対的に幸福だ
ねぇ、頑張るよ