スロウワルツは歌えない
わかってはいたけど、へこむなぁ
ああもまざまざと実力の差を見せ付けられると
しかも中には年下の子もいたりして
先生の娘さんとお話にならないことはとっくに知っていたんだけれども
あたしの10年間はなんだったのか、とか考えてしまう
ほんものを知るのは大切なことだが、鬱々
実際に筆を持ってみるとよくわかる
先週休んだから2週間振りだったわけだけだけど
そんなのよくあるできごとなはずで、でも、こどもの手遊びのようなものしか書けなくて、なんだかなぁ、もう
書道は眉間に皺を作りながらするものじゃ、ないよねぇ
様子を見に来てくれた先生がいろいろフォローしてくれたけど、案外重傷かもしれない
筆でご飯食べたいとも食べられるとも思っていないし(これはバスクラにも言えること)、自分の不器用さもわかっているけど、やっぱり、とても落ち込んでしまう程度には、好きなんだ
あたしは何に対しても本気になりすぎてしまう
どうすればいいんだろう
中庸、なんて格好良い生き方、できないよ
先生はしきりにあたしを誘ってくれているけれど、ただの買い被りだ
経済的、時間的、何より実力的に難しい
現実はキビシイね
「すること」と「なること」は違うのだよ
高い水準に身を置けば自然に引き上げられるんじゃなく、高い水準に身を置いて頑張れば上がっていけるのだよ
今のあたしはその頑張りを行う余裕がないのだよ
さらにはその維持、ひいては向上が求められるとなれば、それはもう完全に臨界点突破だ
週一回の通常のお稽古ですらいっぱいいっぱいな時があるのに
勿論上手くなりたい
しかし書かずに上手くなれるはずはないのだ
こうして何らかの壁に突き当たって感じるのはいつも絶対的な練習量の不足
勉強や部活との兼ね合いもある
特に部活は個人プレーではないので軽んじるわけにはいかない
勉強は先生の理解がありすぎて、甘えてしまう
バランス感覚というものが昔から何事においても欠落しているので、ちゃんとできない
そして陥る自己嫌悪
お決まりのパターン過ぎて、馬鹿みたいだ