A Whole New World
最近ちょっと昔の洋楽と、ジョージ・ウィンストンのピアノばかり聴いています
彼の音楽はシュガーとスパイスのバランスが堪らない
饒舌なのに寡黙で、上品なのに猥雑で、ゴージャスなのにストイック
あたしはピアノはよくわからないけれどあの大胆なダイナミクスには繊細な思い切りが必要とされるんだと思う、冬の夜空によく似た
(ピアノ、好きだなぁ
弾けたらって夢見るけれど弾けないからこそこの甘い憧れ、キャラメルみたいな幸せ、を感じていられるのかもしれない)
なんで邦楽や最近の洋楽は聴かないのかっていうと、冬のお月様には勿体ないから
吹奏楽も、クラシックでも、だめなの
優しいメランコリーを含んだレトロスペクトじゃなければ
あたしは冬という季節を敬慕してやまない
あの触れたら音を奏でそうな空気の中の朝陽と夕陽を眺める贅沢!
東向きの窓と南向きのベランダに通じる窓がある部屋を割り当ててくれて本当に良かった
深夜、オーディオの電源を入れて静かに静かにベランダに出る
天文学は残念ながら合わなかったみたいで、全然星の位置や名前は覚えられなくて、カシオペヤとオリオンしかわからないけれど、それで充分
あと、クレーターまで晒してくれるセクシーなお月様、ね
それをぼぉんやり眺めるのってあたしにとってすごく価値のある時間だなぁ
勿論ココアもしくはミルクティを片手に上質な読書を楽しむのも外せない
そんな、冬賛歌
という、現実逃避
勉強する手はかじかみっぱなしです
あの、乾いた空気が喉にしん、と張り付く感じが好きで窓を開けたがるから、ばか!