空白

そこに描き出すしかないのだもの。

願わくば高波よ悪魔となれ

だめだな、ぐらぐらと、している

頭がひどく痛いのはひょっとして、久しぶりかもしれない

指先が、じんと、痺れるように、冷たい

忘れていたんです、いろいろなことを(蓋が欠けてしまった?大差ないけれど)

剥き出しの、世界

剥き出しの、私

極彩色の渦、音声の奔流

すごく、きもちわるい

すごく、わずらわしい

すごくすごく、こわい

研ぎ澄ましてなんかいないよ、そうしたいと思っていないわけでもないけど

すべての他者に対して、皮膚の表面がざわつく

ゆっくり、ゆっくり、と、言い聞かせます

それでも呼吸の仕方を忘れてしまう瞬間があるのです

見たくないなら眼を閉じればいい

聞きたくないなら耳を塞げばいい

それができないときは、ああ、私はどうすれば

求めているのは圧倒的な孤独なのかな、何かの欠落

いつも感じている、欠落して拾えない私の何か

見えなくなってしまった、聞こえなくなってしまった

弱い自分に憤る

大丈夫って訊かれたい?

心配してもらいたい?

(縋って愛されてそれで私はもう一度その温もりを手放せるのか)

一途に眠りたい、泥のように襲い来る夢の下