この震えた喉に本音を尋ねたら
ブランコに、乗りたい
何でも構わないのです
昨日までのあたしと・今のあたしと・明日のあたしと
明確な存在を揺れることで、知りたい、だなんて、ね
未来永刧積み重なり続ける美しい澱、ジークフリートのように
歪んだ月に拒まれたのは自分本意の嘱罪に過ぎないのだ、傷付いたりなんか、しないよ
失ってから気付くんじゃない、始めから手にしてなどいなかった真実を認める瞬間はいつドアを叩こうか手をこまねき続けているのだから
もっと、もっと、話をしたいです
彼と、彼女と、それからそれから、
傲慢な勘違いはあたしの専売特許
無駄だ不毛だと吹聴し、でもそれはきっと自分自身に言い聞かせていた
ほんとうのことがいえないのはじぶんでなにがほんとうかきめられないから
回る地球は仕方ない、誠実になれないのはしかたない、しかたない、仕方ない、なんて便利で醜いことばだろう
意味を付与する権利を無下にしていた自分に反吐が出る
ちゃんと語りすらせず
今も尚秋風のまま北風は
目覚めを知らず恋を知らない