空白

そこに描き出すしかないのだもの。

君に届け! この思い、まっすぐ!

泣くつもりなんか、なかったの

絶対に泣かないって、思ってたの

また逢えるって、こと、わかってるから

でも、切れた涙腺は繋がることを知らなくて、心の琴線はずたずたにされて、どうしようもなかった

愛しかった、その想いを言葉にする術を知らなかった

「抱きしめてェ」そればかり、くるりくるりと、回ってた

そのくせ、体育館を出たところの、山桜の、白さ、それは不思議なほど、脳裏に張り付いてる

溢れる涙を無理に止めようとは、思わなかったけれど、すごく、それはなんて言えばいいんだろ、自分のものではない感じがした

抱きしめたいと、深い深いところから感じたのです、だからそのままを告げただけだった、なのに、すごくたくさんのことに、気づいてしまった

ごめんね、ほんとうに、ごめんね

ありがとう、ほんとうに、ありがとう

あなたにあえて、あなたたちとあえて、あたしはとてもとても、しあわせ、でした

もっと、早く、気づいてあげられたら、良かった

抱きしめたかった、すぐにでも駆けて行って抱きしめたかった、あたしのぼろぼろの顔、どうしてくれるの、って笑って問い詰めたかった

全て悪いのは彼でありあたしであり

あたしの言う、好き、とか、大好き、だとかは、往々にして、愛しい、だとか、LIKE、だとかなの、誤解させてばっかりだ、LOVEの意味で好きと告げたいのは一人だけなんだよ、そしてそれは今日は居なかった人本当に大切な人

彼が何も言ってこない限り、あたしからは、何も言わないつもりです

ただ、メールアドレスを、変えました

罪であり業であり運命である、それを背負いながらあたしはこれからも歩んでゆくよ

進みたいと、進みたいと、願うから