咲き出す華を妬む
泣きたいですよ泣いても構いませんか誰にも気付かれぬよう密やかになだらかに
泣くつもりなんてないくせに言ってみるの耳元でくすくすと
見上げれば空雲隠する星月優しく強く儚げに行くあてない僕ら照らしているんだ嘲笑うのとは少し違う
空の音が聞こえませんか
聞かれぬように喚いている鳴っている聞いてほしくて
きらきらと舞い落ちるのです醜いの美しいの背反する世界
打ち寄せる涙吹き抜ける風
ゆらり、ふわり、ぐらん
落っこちそうな涙を拾いました
僕の涙を知りませんか
名前なんか書いていないよだけれど、だけれど、
果てまで連れていかなければならない果てなど知らない
全ては夢だったのです、幻想だったのです
漂ういつかへの階段
心の芯をさ迷っている
僕らに言葉をさもなくば死を