手を広げて十字架を真似た
壊された願いを摘み取る術はなに
砕かれた祈りを拾い歩くのはだれ
過ぎ去った時空のなか
あたしはどんな言葉を
求めたのかな
受けとめ、たかったのかな
痛いまでの、優しさ、を
忘れた日がないなんて嘘は吐かない
そんなに綺麗ではない、から
だけれど、捕えられた侭の、夢
愛されている、という記憶
代償を欲されているわけじゃないことを理解しているのは理性で受け入れられないのは本能
見えない傷を作るのも、苦しむのも、あたしの意思だ
だから泪なんて溢さない
ただ、この眼を開き続けるだけ
それが愛してくれるひとたちへの唯一の償いになるのだと
信じさせて
赦して
希望の(まやかしの)
光を(翳を)
消さないで(ころして)
ずっと(今すぐに!)
恋に墜ちていた信実は日に日に美しい嘘へと、すり変わっていって
もう感じることすら!